研修医・コメディカルのための問診力養成道場
─患者のその一言は何を意味するのか─

ISBN 978-4-906829-62-0

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新版は『総合診療医のための問診力養成道場─患者のその一言は何を意味するのか─ 改訂第2版』となりますので、よろしくお願いいたします。

国循名誉総長 尾前照雄先生 大推薦! マンガで問診力を鍛えよう!

書籍情報

  • 著者
    長尾哲彦
    原土井病院みどりのクリニック/九州大学医学部臨床教授/福岡大学医学部非常勤講師
  • 定価(本体3,500円+税)
  • A5判/256頁/図110点・表39点
  • ISBN978-4-906829-62-0
  • 発行日:2015年12月20日(第1版)

「推薦のことば」

臨床医学の基本は患者さんをよく知ることにある。視診、問診、打聴診、触診はそのためにある。本書はその出発点でもある問診の重要性が著者自身の経験に基づいて具体的に分かり易く解説されている。研修医とコメディカルのためだけでなく全ての医家にも役立つ優れた記述になっている。問診は診断のためだけでなく治療経過を判断する資料にもなる。(中略) 筆者の研修医時代の「教科書は過去の医学である。未来の医学は患者さんに学ばねばならない。」との教訓が想起される。問診に始まる医療行為は科学、哲学、芸術の3者融合の世界に近いと思う。問診の意義と重要性をこれほど深く考察した著書は筆者の記憶にない。ひろく読まれることを期待して止まない。

国立循環器病研究センター名誉総長 尾前照雄先生

本書の特長

  • 外来診療で患者の愁訴を的確に見分ける方策として、問診と身体診察は必要不可欠であり、また、どこで検査を打ち切るのかという判断も、問診と診察をもとに下されます。
  • 問診は患者の愁訴がどの臓器のどのような病理学的変化によるものであるかという方向性を見出す上でも、威力を発揮します。この方向性なくしては、どのような検査を選択するのかも決めようがありません。
  • 問診のもう一つの、そして最も優れた特性は、それが診断技術でありながら治療的性質を備えているということです。問診という人間同士の情報のやり取りが上手く行くと、患者はそれだけで安心と信頼を心の中に抱くことができ、その後の治療がとても円滑に進みます。しかし、その逆もあるところが、問診の怖いところです。
  • 本書は、具体的な症例を挙げ、目の前に患者さんがいるかのように詳細な解説をし、要点をまとめ、ポイントとなるたくさんのマンガを随所に配し、読みながらに問診力を鍛えることができるように工夫しました。疾患ならびに症状から整理し、病歴聴取のポイント、身体観察のポイントを示し、さらに、落ちてはいけない落とし穴として、見逃してはならない注意点や重要事項を解説し、鑑別のフローチャートを示しました。
  • 問診は、いつでもどこでも誰にでもできる診断手技です。医師だけの特権ではなく、看護師が、薬剤師が、リハビリ療法士が、介護士が、受付の事務員が、その気さえあれば診断を下せることもあるでしょうし、主治医に情報提供もできます。本書によって、患者に関わるすべての人が問診という技法を身につけることで、患者のケアが飛躍的に向上することを願います。

目次

  • 第1章 これだけ知っていれば今日から始まる〜診断のための基本知識〜
    • 1. 診断の名人はこうやっている〜診断の流れ〜
      • 1)情報収集
      • 2)情報の吟味
      • 3)鑑別診断
      • 4)鑑別診断検証
      • 5)重大な疾患の除外
      • 6)最終診断
    • 2. 病歴を聴取しよう
      • 1)病歴の基本形
      • 2)患者の語る病歴
      • 3)大切な患者背景〜人としての患者を知る〜
      • 4)息づく病歴
      • 5)あっても見えない身体所見
      • 6)病気を病因で分類する
      • 7)診断は病因と臓器の交差点にあり
      • 8)病気の時間経過は病因を語る
      • 9)絶対に見落としてはならない病気
      • 10)診断に役立つ病歴の大原則
  • 第2章 よくある病気は確実に診断!
    • 1. 感冒
    • 2. 膀胱炎
    • 3. 細菌性肺炎
    • 4. 心不全
    • 5. 狭心症
    • 6. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    • 7. 脳梗塞
    • 8. アルツハイマー病
    • 9. 高血圧
    • 10. 糖尿病
  • 第3章 症状から診断してみよう
    • 1. 頭痛
    • 2. 回転性めまい
    • 3. 非回転性めまい
    • 4. 胸痛
    • 5. 急性腹痛
    • 6. 腰痛
    • 7. 長引く咳
    • 8. 浮腫

読者対象

若手医師、研修医、看護師・薬剤師ほか医療スタッフ、学生

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