透析療法の導入または終了について考える本人と家族を支える意思決定プロセスノート!
書籍情報
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- 監修
- 清水哲郎 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座
- 編集
- 会田薫子 東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター上廣講座
- 著者
- 大賀由花・斎藤 凡・三浦靖彦・守山敏樹・石橋由孝・大脇浩香
- アドバイザー
- 下山節子・内田明子・梅田 恵・大平整爾
- 定価(本体1,300円+税)
- B5判/72頁/オールカラー/図20点・表2点
- ISBN978-4-906829-55-2
- 発行日:2015年6月1日(第1版)
本書の特長
- 本書は、ご高齢の慢性腎臓病のご本人またはご家族が、腎機能の低下により透析療法を行うか自然にゆだねるか、またどのように療養生活を送るかを話し合うためのお手伝いをするものです。
- そのため本書は、これから透析療法を受けるかどうかを考えるご本人またはご家族が、人生の見通しをたてつつどのようなケアを受けたいのかをノートに書き込みながら、各選択肢の特徴に関する説明を読みつつ、考えていくことで、意思決定のプロセスを一歩一歩たどることを応援できたら、という思いでつくられています。
- また本書は、すでに長期にわたり透析療法を受けてこられた方が、この治療の終了について考えたい時の意思決定のお手伝いができたら、とも考えています。
- この意思決定プロセスノートが、ご本人の物語りとしての人生を大切にした最善の医療の選択において、ご本人とご家族、医療福祉関係者が話し合うプロセスを手助けすることができれば幸いです。
目次
- はじめに
- 腎臓の機能が低下したと言われたら…
- 第1章 透析療法が必要といわれたとき考えたいこと
- ステップ1
- ステップ2
- ステップ3
- ステップ4
- ステップ5
- 透析療法を行うかどうか話し合いましょう
- 選んだ後のケアの進め方
- 意思決定プロセスのまとめ(フローチャート)
- 第2章 腎臓の機能を保護するための生活と治療
- 第3章 腎不全の治療選択について理解しましょう
- 1)血液透析療法(HD)
- 2)腹膜透析療法(PD)
- 3)腎移植
- 4)透析療法を行わない=自然にゆだねる
- 第4章 慢性腎臓病の方の人生の最終段階のケア
- 1)慢性腎臓病の終末期にみられる症状とケア
- 2)透析療法を終了するという選択肢
- 3)在宅での看取り
- 4)グリーフ・ケア
- 意思決定プロセスノート記入例
読者対象
一般市民、患者家族、透析医療・ケアに従事する医師・看護師・臨床工学技士ほか医療関係者・介護関係者