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神経難病と栄養素カルニチンを結びつける手がかりとなる日本初の書!
書籍情報
- 著者
- 国立病院機構さいがた医療センター メディカルシティさいがた
- 院長/東洋大学客員教授 下村 登規夫
- 診療部長 大嶋 崇文
- 内科 山下 達也
- 定価(本体2,800円+税)
- A5判/96頁/図57点・表2点
- ISBN978-4-906829-43-9
- 発行日:2014年10月10日(第1版)
本書の特長
- 本書は、栄養素カルニチンの可能性を知っていただくために、慢性疲労症候群や神経難病への応用を中心に取り上げ、「臨床的にいかに応用することができるか?」に主眼を置いた実践的な書です。神経難病などのように、進行性で治療薬の選択肢が限られた疾患へのカルニチンの応用はとても大切なことです。
- 本書で示すデータはすべて、さいがた医療センターで得られたもので、慢性疲労症候群や神経難病などの疾患への応用は、本書が初めてです。カルニチンは、L体が有効とされており、アシルカルニチンが脳内に入って、アセチルコリン代謝に 関与していることから認知症への応用も考えられ、ブレインフードとも呼ばれています。
- 本書は神経難病診療を中心に取り上げるとともに、神経難病患者のケアを行ううえでの注意点を解説し、介護者の負担の大きさをデータで提示し、介護者の負担を軽くするための工夫や「死」に関する哲学的な内容にまで踏み込み、著者らの診療に対する考え方を示します。
目次
- カルニチンとは?
- カルニチンからエルカルチン®へ
- カルニチンとミトコンドリア
- カルニチン欠乏症とは?
- 血漿カルニチンが低いと血漿アンモニアが上昇する
- エルカルチン®とはどんな薬?
- 慢性疲労症候群とエルカルチン®
- 慢性疲労症候群に対する有効性
- 神経難病に対してエルカルチン®は有効か?
- 重症化の指標としての服薬量の増加
- パーキンソン病はどう進行するか?
- パーキンソン病は脳だけの病気ではない?!
- パーキンソン病患者の訴え
- 麦角系DAから非麦角系DAへの変更によるBNPの変化
- 治療初期と治療4年後のBNP値
- ドパミン調節障害のあるとき、カルニチンは考慮対象になるか?
- 新規パーキンソン病治療薬の適切な使い方を考える
- パーキンソン病患者のカルニチン投与による血漿BNP値の変化
- エルカルチン®投与前後の前頭葉白質MRS
- 主な神経難病の進行度比較
- 筋委縮性側索硬化症(ALS)はどう進行するか?
- ALS患者の血清カルニチン値
- エルカルチン®投与前後の血清カルニチン値
- エルカルチン®投与前後のFunctional MRI
- エルカルチン®投与後MSAやMSでは脳機能が改善
- カルニチンが新たな治療薬の選択肢になる可能性! 薬をきちんと飲もう
- 服薬にあたっての注意
- 治療において、患者さんとのコミュニケーションで工夫していること
- 介護者を救うチーム医療を考える
- 介護者が病に倒れた実例
- 介護者を救う医療が必要 病気の進行を少しでも遅らせられたら?
- 生活場面での工夫
- 積極的になれる方法を探る(会合ではない会合の場を作ろう)
- 重症期の使用機器を知る(ベッドの工夫)
- この症状にはこう対応(幻覚)(チーム医療を成功させるために)
- 不眠には?
- 生命における人間の義務と権利
- カルニチンをどう考えるか? など全71項目
読者対象
神経内科、内科、ほか医師、看護師、薬剤師、介護福祉士、ほか医療スタッフ