患者に優しい大腸癌検査の普及と早期発見のためのCTC 診断ガイド!
書籍情報
- 編集 医療法人社団誠和会牟田病院CTC 検討委員会
- 定価(本体2,900円+税)
- B5判/80頁/オールカラー/図155点・表1点
- ISBN 978-4-906829-34-7
- 発行日 2014年4月30日(第1版)
本書の特長
- 消化管検査において内視鏡検査は最も有効な手段ではあるものの、患者の身体的負担が大きい、穿孔や出血の可能性があるなどの欠点も多くあります。
- それに対し、大腸CT 検査は、
- 1.検査が容易で患者の身体的負担が軽い。
- 2.詳細な質的診断は困難であるものの、存在診断としてスクリーニングには有用である。
- 3.内視鏡挿入困難例、狭窄などの大腸内視鏡不成功例で、狭窄部位より口側の情報がえられる。
- 4.大腸癌術前の注腸X 線検査として代替可能である。
- 5.腸管と同時に腸管外病変のスクリーニングとしても有用である。
- 6.任意の角度からの観察が可能である。
- 7.得られる画像が術者の技量に依存しない。
- 8.大腸癌の深達度診断の補助あるいは、腹腔鏡手術で病変部位の正確な術前診断が可能である。
- といった多くの長所を持っています。
- 21 の充実した重要な症例を挙げ、CTC と内視鏡とを比較掲載し、検査・診断のポイントとなる点を解説しました。
- 大腸検査に携わる臨床医・技師など医療者の診断能力の向上のために本書を活用いただき、大腸癌検査が普及し、早期発見に役立つことを願います。
目次
- A. CT colonography(CTC)の実施にあたって
- B. CTC の実際
- C. 読影の実際
- CT colonography(CTC)症例集
- [症例1]大腸ポリープ(Ⅰsp)
- [症例2]大腸ポリープ(Ⅰp)
- [症例3]大腸ポリープ(Ⅱa)
- [症例4]大腸憩室症
- [症例5]糞石症
- [症例6]潰瘍性大腸炎
- [症例7]クローン病
- [症例8]虚血性大腸炎
- [症例9]粘膜脱症候群
- [症例10]大腸腺腫 側方発育型腫瘍(LST-G)
- [症例11]大腸腺腫内癌 側方発育型腫瘍(LST-G)
- [症例12]早期大腸癌(IIa+IIc)
- [症例13]早期大腸癌
- [症例14]進行大腸癌(盲腸部)
- [症例15]進行大腸癌(肝彎曲部)
- [症例16]進行大腸癌(下行結腸)
- [症例17]進行大腸癌(S 状結腸①)
- [症例18]進行大腸癌(S 状結腸②)
- [症例19]進行大腸癌(S 状結腸③)
- [症例20]進行大腸癌(直腸)
- [症例21]大腸内視鏡挿入困難例(多発性肝・腎嚢胞による圧迫のため)
- CTCのまとめ
- CTC について
- 文献
- 資料
- CTC 導入の経緯
読者対象
消化器内科医、消化器外科医、放射線科医、診療放射線技師