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いかによく生きるか
─命の選択─
ISBN
978-4-906829-29-3
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命をどのように捉え、選択すべきかを、超高齢社会の現代に問いかけた名著!
書籍情報
著者 医療法人東桑会 札幌北クリニック院長 大平整爾
定価(本体4,200円+税)
B5判/112頁/図29点・表27点
ISBN 978-4-906829-29-3
発行日 2013年11月30日(第1版)
本書の特長
卒後アメリカの医学教育の充実度に驚嘆し、手術の大きな侵襲から急性腎不全で透析療法を要する多くの患者に接してきた著者が、長年の医療行為を通じ、数多を開眼する。
医療は病苦を訴える患者を少しでも安楽にすることを目標にするが、そのために何をどのようにするかという実践には、患者と医療者が互いに命をどう捉えているかが問われることに気付く。
そして、“生命を有する者が己のその生命に価値を感ずれば生きる権利が生じ、然らざれば死する権利を有する”という「生命の質」を重視する考えに至る。
その根底には現代社会の根幹とも言うべき「自己決定(権)」の尊重が存在している。
命をどのように捉え、生きていくべきかを、超高齢社会の現代に問いかける。
目次
はじめに
1章 生死に関する事象を考察する際の判断基準
1. 道徳・倫理・法律
2. 倫理の原則
3. 古典的・自由主義的生命倫理の原則
2章 命誕生後のその質
3章 命の捉え方
1. 哲学者や小説家の至言
2. 市井の人々の生活、人生、生死への思い
4章 生きがいの創出・確保
5章 「生命の神聖性主義」と「生命の質主義」のせめぎ合い
6章 出生前診断による命の選別
7章 治療の開始・非開始および治療の継続・継続中止
1. 正常な知能を有する患者
2. 正常な知能を疾患などで喪失した患者(持続性植物状態患者、重症脳血管障害患者など)
3. 生来の重度心身障害者
4.アメリカのRPAの「適正な透析開始および中止における意思決定」ガイドライン
5. 日本透析医学会における透析の非導入および継続中止に対する動き
8章 生命の存在価値:パーソン論概説
9章 人称による死の受け止め方
10章 死の種類とそのプロセス
11章 死の受容のプロセス
1. エリザベス・キュブラー・ロス
2. 受け持ち患者からの透析中止の要請文書
3. マスコミに現れた死生観(1)
4. マスコミに現れた死生観(2)
12章 死の義務(duty to die)
1. 生きる権利と死する権利
2. 死する義務(1)
3. 姥捨て山伝説
4. 政策的または財政的観点からの「死の義務論」
5. 死する義務(2)
6. 死する義務(3)
13章 代理判断(権)
1. 事例紹介
2. イギリスの「精神能力法(The Mental Capacity Act 2005, England & Wales)」
3. 日本の「精神保健福祉法」
14章 命に対する究極の選択行為
15章 死の無意味性をいかに乗り越えるか
16章 死に方の評価
1. Cohenらの “Death as good or bad”
2. 仕上げの名台詞〜辞世の句または言葉
おわりに
読者対象
医師、看護師、ほか医療従事者、一般
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