褥瘡ケアのプロになる
─看護の技とおむつケア

ISBN 978-4-906829-02-6

見て、触って、臭いを嗅いで、五感をフル活用の褥瘡ケアと、高齢者看護に不可欠なおむつの適切で上手な使い方を満載!

書籍情報

  • 監修
    筑波大学名誉教授 紙屋克子
    医療法人三和会東鷲宮病院副院長 水原章浩
    著者
    医療法人三和会東鷲宮病院看護副部長 松原恵み
    東葛クリニック病院皮膚・排泄ケア認定看護師 浦田克美
  • 定価(本体2,900円+税)
  • B5判/120頁/カラー写真・図190点
  • ISBN 978-4-906829-02-6
  • 発行日 2012年8月31日(第1版)

本シリーズの特色

  • 高齢者の医療は今日ますます重要課題となっています。しかも医療は医師・看護師・薬剤師・介護士(家族)が個別に成り立つわけではなく、チーム医療が必要です。
  • そのような観点から、今、お年寄りの治療・看護・介護のために差し迫っているテーマを挙げ、医師とコメディカル双方の側面から解説します。
  • 熟練のプロフェッショナルによる、熟達した、根拠のある確かな内容を学ぶことによって、医療スタッフがプロ意識を持って日々の臨床で実践していける書物を出版します。

監修のことば

医療が進歩した結果、脳卒中や認知症で寝たきりになった高齢者も生命を存続させることが可能になってきました。
いまや世の中は高齢者に対する医療、ケアを真剣に考えるときを迎えたのです。
私は以前から、そういった世の中を見据えて「高齢者〜寝たきりシンドロームからの脱却」といった合言葉を掲げ、高齢者のかかえている問題点、褥瘡、栄養、嚥下、リハビリといった問題にどう対処していったらいいかを論点としたセミナーを開催し、地域で啓蒙活動をしてきました。
高齢の患者さんをどう扱っていくかは、目をそらせてはいけない課題です。
彼らは私たちの社会を築き上げてきた人生の功労者であるという視点を決して忘れずに、しっかりと向き合っていきたいと思っています。
このシリーズが高齢者の医療、看護、介護にあたるスタッフの一助になることを祈念してやみません。

本書の特長

  • 第1部褥瘡を診る際には、見て、触って、臭いを嗅いでと五感をフルに活かして観察することが大切。さらには患者さんを全体像としてとらえ、患者さんそれぞれに応じたケアを行い、結果を次のケアに活かすことが大事です。
  • 第2部高齢者看護に不可欠なグッズであるおむつを上手に使うためにはどうしたらいいのかについて、詳細に解説。ただ当てておけばいいという安易なことではダメ、患者個々の排泄状況をつぶさに観察し、それに応じたおむつを選択し、適切に利用するといったノウハウが満載。単にルーチン的な管理ではなく、患者さんをしっかり診て、個々に応じたオーダーメイド的なケアの大切さを、多くのカラー写真を用いてわかりやすく解説。

目次

  • 1部 看護師の視点から褥瘡を看る
    • 1. 治療方針を決定するのは医師の役割
    • 2. 看護師の役割はスキンケアおよび創を取り巻く環境を健全な状態に整えること
    • 3. 局所だけにとらわれずに全体をみて、褥瘡がなぜできたのかを探る
    • 4. ケアの結果をしっかり評価しましょう
    • 5. 創の観察ポイントとその対処
    • 6. PADの観察ポイント
    • 7. さまざまな工夫
    • 8. 在宅褥瘡について
    • 9. 褥瘡に携わる看護師として〜まとめ
  • 2部 おむつケアのプロになる
    • 1. おむつの変遷
    • 2. おむつケアのプロになりましょう
    • 3. おむつは誰のために
    • 4. おむつについて
    • 5. こんなときどうする?
    • 6. スキンケア

読者対象

全科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、臨床検査技師、介護士

正誤表

2012年8月31日第1版第1刷

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