緩和医療で必要な薬の知識と便秘症の診断・治療薬の使い方のコツを伝授します!
書籍情報
著者:
結束貴臣(国際医療福祉大学成田病院 緩和医療科/国際医療福祉大学医学部大学院 消化器内科学/横浜市立大学医学部大学院 肝胆膵消化器病学教室)
田中幸介(国際医療福祉大学成田病院 緩和医療科/国際医療福祉大学医学部大学院 消化器内科学/横浜市立大学医学部大学院 肝胆膵消化器病学教室)
定価(本体3,000円+税)
A5判/108頁/図50点・表20点
ISBN:978-4-909888-37-2
発行日:2023年9月5日(第1版)
本書の特長
- 緩和医療では、多くの薬の特徴を理解することが必要です。時に適応外に使用することもあります。そこで第1章では、オピオイドの特徴から適正使用、副作用、上手な使い方まで、初学者が現場で必要な情報をまとめています。
- オピオイドの副作用のなかでも便秘の対策は症状コントロールの頻度が高く、薬の多さから何をどんな患者さんに使ったらよいのか臨床の現場でとても困ります。そこで第2章では便秘症について深く掘り下げ、その診断から治療薬の特徴と上手な使い方までをまとめています。エコーを使って便貯留を可視化して、客観的に診断し治療までつなぐ新しい取り組みについても解説しています。
- 第3章ではオピオイドと便秘症対策について臨床の現場で抱かれる多くの悩みにQ&Aの形でお答えしています。
- 緩和医療では薬剤の使い方だけでなく、なぜ痛みや便秘をコントロールすることが大事なのかを理解して患者さんに向き合うことが大切です。本書がこれから緩和医療に取り組まれるすべての医療者のお役に立つことを願います。
目次
- 1. オピオイドの適正使用
- 2. オピオイドの誤解や偏見、イメージ
- 3. オピオイドの目的(目標)
- 4. 基本原則
- 5. 各種オピオイドの特徴と上手な使い方
- 6. オピオイドの副作用
- 1. 便秘症
- 2. オピオイド誘発性便秘症
- 3. がん患者の慢性便秘に対する対応
- 4. 各種下剤の特徴
- 5. 安全性
- 6. 薬価
- 7. 便秘治療のゴール
- 8. さいごに
第3章 Q&A
読者対象
緩和医療に従事する医師、看護師、薬剤師、ほか医療スタッフ