総合診療医のための問診力養成道場
─患者のその一言は何を意味するのか─ 改訂第2版

ISBN 978-4-909888-16-7

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問診力を鍛えるための技術やヒントが満載、全面見直しと新項目を追加した待望の改訂版!

書籍情報

  • 著者:長尾哲彦(特定医療法人 誠愛リハビリテーション病院院長)
  • 定価(本体3,700円+税)
  • A5判/264頁/図106点・表36点
  • ISBN978-4-909888-16-7
  • 発行日:2020年10月1日(改訂第2版)

本書の特長

  • 問診の最も優れた特性は、それが診断技術でありながら治療的性質を備えているということです。問診という人間同士の情報のやり取りが上手く行くと、患者はそれだけで安心と信頼を心の中に抱くことができ、その後の治療がとても円滑に進みます。
  • 第1版発行から5年経ち、全文を読み直して修正し、疾患の概念や呼称の変遷に伴う変更を加え、さらに、日常診療で見逃しやすい甲状腺疾患に関する項目を追加しました。
  • 本書は、具体的な症例を挙げ、目の前に患者さんがいるかのように詳細な解説をし、要点をまとめ、ポイントとなるたくさんのマンガを随所に配し、読みながらに問診力を鍛えることができるように工夫されています。疾患ならびに症状から整理し、病歴聴取と身体観察のポイントを示し、さらに、見逃してはならない注意点や重要事項を解説し、鑑別のフローチャートを示します。
  • 第1版の上梓後、総合診療医にこそ本書を読んでほしいとのご意見があり、この度の改訂に当たって、タイトルの一部を「研修医・コメディカルのための」から「総合診療医のための」に変更しました。これまでどおり研修医・コメディカルに読んで欲しい思いに変わりはありません。
  • 問診は、いつでもどこでも誰にでもできる診断手技です。本書によって、患者に関わるすべての人が問診という技法を身につけることで、患者のケアが飛躍的に向上することを願います。

目次

  • 第1章 これだけ知っていれば今日から始まる〜診断のための基本知識〜
    • 1. 診断の名人はこうやっている〜診断の流れ〜
    •   1)情報収集
    •   2)情報の吟味
    •   3)鑑別診断
    •   4)鑑別診断検証
    •   5)重大な疾患の除外
    •   6)最終診断
    • 2. 病歴を聴取しよう
    •   1)病歴の基本形
    •   2)患者の語る病歴
    •   3)大切な患者背景〜人としての患者を知る〜
    •   4)息づく病歴
    •   5)あっても見えない身体所見
    •   6)病気を病因で分類する
    •   7)診断は病因と臓器の交差点にあり
    •   8)病気の時間経過は病因を語る
    •   9)絶対に見落としてはならない病気
    •   10)診断に役立つ病歴の大原則
  • 第2章 よくある病気は確実に診断!
    • 1. 感冒
    • 2. 膀胱炎
    • 3. 細菌性肺炎
    • 4. 心不全
    • 5. 狭心症
    • 6. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    • 7. 脳梗塞
    • 8. アルツハイマー病
    • 9. 高血圧
    • 10. 糖尿病
    • 11. 橋本病(慢性甲状腺炎)
    • 12. 甲状腺機能亢進症
  • 第3章 症状から診断してみよう
    • 1. 頭痛
    • 2. 回転性めまい
    • 3. 非回転性めまい
    • 4. 胸痛
    • 5. 急性腹痛
    • 6. 腰痛
    • 7. 長引く咳
    • 8. 浮腫

    読者対象

    総合診療医、研修医、看護師・薬剤師ほか医療スタッフ、学生

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