食べるまえ、食べるとき、食べたあと
〜摂食嚥下障害の現場から〜

ISBN 978-4-906829-92-7

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安全に食べるためのリスク管理を、食事の前、最中、後に分けてわかりやすく図解!

書籍情報

  • 監修
    熊本摂食嚥下リハビリテーション研究会
  • 編集
    大塚裕一(熊本保健科学大学)
    爲近岳夫(熊本保健科学大学)
    縄馬明人(熊本総合医療リハビリテーション学院)
  • 定価(本体2,900円+税)
  • B5判/104頁/図138点・表4点
  • ISBN978-4-906829-92-7
  • 発行日:2018年11月30日(第1版)

本書の特長

  • 「食べること」は命の根源であり、生きがいです。しかし、加齢や疾患により「食べる能力」は低下していき、中には危険だからと食べることを止められる方もいます。食べたくても、食べることで誤嚥や窒息などのリスクがあるという理由で食事ができないことは、とても悲しいことです。
  • そこで熊本摂食嚥下リハビリテーション研究会では、実際に食事介助を必要とする方や介助をする方々のために、少しでも安全に食べることができるように、専門の職種の先生方に執筆していただき本書を著しました。
  • 特に気をつけたのは、言葉が専門的や難解にならないことで、理解しやすくするために、「食べるまえ」、「食べるとき」、「食べたあと」の3つの場面にわけて、注意する点をまとめました。またそれぞれで、学習結果を判断するための確認テストを付しました。
  • 食べることが難しくなった患者さんでは、多くの職種によるチーム医療の必要性がありますが、チーム医療をするにあたって、他の職種の知識や業務を知っておきたいという専門職の方にも、本書は役立ちます。
  • 本書を読むことにより、「安全に食べること」は「咀嚼」「嚥下」だけでなく、「認知」「食べる意欲」「呼吸状態」「食形態」などの複合した要因により成り立っていることが理解でき、そのための準備や評価、また姿勢など気を付ける方法を学べるようになります。「食べること」は障害が大きいほど、リスクが大きくなり、ミスが許されなくなります。特にリスク管理に注目して学んでほしいと思います。
  • 「食べたい」という患者さんや高齢者の方のひとりでも多くの人が、本書により、食べることをやめることなく、少しでも食べることが可能になればこの上ない喜びです。

目次

  • 第1章  食べるまえ・・・
    • 1.食べるまえの調査 1)カルテを見よう/2)話を聞こう/3)評価をしよう
    • 2.食べるまえの環境 1)部屋を整えよう
    • 3.食べるまえの準備 1)口腔ケアをしよう〜食前編〜/2)呼吸体操をしよう/3)嚥下体操をしよう
    • 4.確認テスト
  • 第2章 食べるとき・・・
    • 1.食べるときの姿勢 1)首の角度を整えよう/2)体の角度を整えよう/3)腕の位置を整えよう/4)足の位置を整えよう
    • 2.食べるときの道具 1)スプーンを選ぼう/2)箸を選ぼう/3)皿を選ぼう/4)コップを選ぼう/5)トレイを選ぼう
    • 3.食べるときの食形態 1)食べやすいを知ろう/2)食べにくいを知ろう/3)食べやすいを工夫しよう
    • 4.食べるときの介助 1)介助法をきめよう/2)一口量をきめよう/3)ペースをきめよう
    • 5.食べるときのリスク管理 1)ムセた時に対応しよう/2)窒息した時に対応しよう
    • 6.確認テスト
  • 第3章  食べたあと・・・
    • 1.食べたあとのリスク管理 1)口腔ケアをしよう〜食後編〜/2)呼吸を観察しよう/3)姿勢を整えよう/4)経過を申し送ろう
    • 2.確認テスト

    付録1 嚥下に関わる解剖
    付録2 5期モデル
    付録3 嚥下検査の流れ
    付録4 災害時の口腔ケアと食事の工夫

読者対象

看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、学生、一般

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